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令和7年(2025)7月号のご紹介

県政だよりみえ令和7(2025)年7月号特集
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注目情報
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連載
食がつなぐ みえの輪

7月号の特集

忘れない 戦争の記憶 戦後80年、
平和への想いを次の世代へ

公開日:2025.07.01

県政だよりみえ令和7年(2025)7月号特集

平和を次の世代へつないでいくために

本年は、戦後80年を迎える節目の年です。県内における戦後生まれの人はおよそ9割となり、戦争を体験した世代から、戦争を知らない世代に悲惨な体験を直接伝えていくことが困難になりつつあります。

また、世界には、今でも戦禍に巻き込まれて苦しむ多くの人がおり、今一度、私たちは平和と命の尊さについて考える必要があります。

県では、市町や関係団体などと連携し、県民の皆さんに戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える取り組みを実施します。

戦争を経験された方々の記憶に触れ、平和への想いを次の世代につないでいくために、私たちの果たすべき役割について考えてみましょう。

戦後80年の平和と繁栄は先人の努力の賜物です。筆舌に尽くしがたい戦争の実態と、戦争を止められなかった教訓、平和の尊さを次の世代に語り継いでいきましょう。

三重県知事 一見 勝之

三重県知事一見勝之

戦争の記憶と平和への想いは、
私たちが知って、
つないでいかないといけないね

考えるエミさん

戦争体験者による証言

空襲で焼け野原になった津市内終戦直後の写真

空襲で焼け野原になった津市内 終戦直後(1945年頃)(太田金典氏撮影・県総合博物館蔵)

県内各地域の語り部12人による児童生徒向けの証言動画や、戦争体験者へのインタビューを県ウェブサイトで公開しています。

戦争体験者の皆さんの証言動画はこちら

県内各地域の語り部

近藤 賢次(こんどう けんじ)さん【四日市市】

近藤 賢次さん

昭和20年6月に四日市空襲に遭う。焼夷弾(しょういだん)※で自宅を失い、炎の中を家族で避難した。

伊藤 弘子(いとう ひろこ)さん【桑名市】

伊藤 弘子さん

昭和20年7月に桑名空襲に遭う。焼夷弾※で自宅を失い、炎の中を姉妹で川へ避難した。

亀山 成彦(かめやま しげひこ)さん【伊賀市】

亀山 成彦さん

空襲などの直接的な被害は無かったが、連日空襲警報が鳴り、家の付近に弾薬を保管する穴があるなど、戦争の中で生活を送った。

加藤 二三子(かとう ふみこ)さん【紀北町】

加藤 二三子さん

空襲警報で雨の中を避難したことが原因で1歳の妹を亡くす。食料不足により母の聴覚が低下するなど、生活にも影響があった。

亀井(かめい)カノンさん【津市】

亀井 カノンさん

昭和20年7月に津空襲に遭う。機銃掃射(きじゅうそうしゃ)※で大勢の方が亡くなる光景を目撃し、自身も機銃で狙われた。

坂本 照子(さかもと てるこ)さん【伊勢市】

坂本 照子さん

昭和20年7月に宇治山田空襲に遭う。 焼夷弾※の炎から逃げる際に家族と離れてしまい、一人で避難した。

※焼夷弾......ガソリンなどを詰めた爆弾
※機銃掃射...戦闘機が地上の目標物に機銃で連続して射撃すること

被爆・戦争関係資料の展示

各博物館・資料館で、空襲や戦時中の暮らしの様子を、 実物資料や写真パネルなどで紹介しています。

● 四日市市立博物館

「四日市空襲と戦時下のくらし」の展示

学習支援展示
「四日市空襲と戦時下のくらし」

【場所】四日市市安島1-3-16
3階常設展「時空街道」内展覧処「白里亭」、3階ロビー、2階常設展(一部)
【料金】無料
【TEL】059-355-2700
【期間】8月31日(日)まで 9時30分〜17時
※月曜休館(祝休日の場合は翌平日、ただし8月12日(火)は開館)

● 津市香良洲(からす)歴史資料館

津市香良洲歴史資料館の展示

【場所】津市香良洲町6320
【料金】無料
【TEL】059-292-2118
【期間】通年9時〜17時(入館は16時まで)
※月曜(祝休日の場合は翌日)、年末年始休館

平和の尊さを伝えるさまざまな取り組みを行います

三重県戦後80年事業

・県総合博物館(MieMu(みえむ))における特集展示(7月19日~8月24日)

・令和7年度三重県戦没者追悼式および戦後80年平和のつどい

(8月1日 県総合文化センター 中ホール)
※要事前申込(7月18日17時まで)
俳優紺野美沙子さんと松阪高等学校放送部による朗読「星は見ている」〜原爆でわが子を亡くした父母らの手記より〜ほか

・三重県と広島県の高校生による活動発表会

(8月24日 伊勢市ハートプラザみその)

・沖縄「三重の塔」の苑内広場環境整備および戦没者慰霊式の開催(11月17日)

この他にも県内各市町で、さまざまな催しが行われます。

三重県 平和啓発

問い合わせ先

政策企画部 政策企画総務課

電話番号:059-224-2009

FAX番号:059-224-2069

メールアドレス:seisaku@pref.mie.lg.jp

特集バックナンバー

7月号の記事

人と動物が笑顔で暮らせる
希望の未来へ

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県政だよりみえ令和7年(2025)7月号記事

私たちの家族を守るために
準備しなきゃ!

納得するエミさん

三重県動物愛護推進センターあすまいるの取り組み

犬・猫の譲渡情報やイベント情報などを発信しています。

三重県動物愛護推進センターあすまいるの取り組み

Instagram(@MIEKEN.ASMILE)

「ペットの災害対策」の普及啓発に取り組んでいます!

県では、地震や豪雨などに備え、ペットの避難体制づくりを進めています。

災害時に、大切なペットを守れるのは飼い主の皆さんです。いざという時に備えて、日頃からの準備を心がけましょう。

飼い主の皆さんに、日頃から備えてほしいこと

住まいの災害対策

  • 住まいや飼育環境の安全確保(家の耐震化、家具の転倒防止など)

ペットのしつけ

  • 避難所で吠えない、「おすわり」「待て」など最低限のしつけ
  • 普段からケージに慣らす訓練(寝床の代わりにするなど)

家族での話し合い

  • ペットも避難できる避難場所の確認
  • 緊急時のペットの預け先の確保、近所や飼い主仲間との申し合わせ

防災用品の準備

ペットの迷子対策

  • 首輪、迷子札、マイクロチップの装着
  • 鑑札(かんさつ)と狂犬病予防注射済票の装着(犬)

※鑑札…犬の登録を証明する標識

ペットの健康管理

  • ワクチン接種や寄生虫の駆除

災害が発生したら

  • まずは飼い主自身の安全が最優先。飼い主が無事でなければ、ペットを守れません。安全を確保し、落ち着いて避難準備を行いましょう。
  • 可能な限り、ペットと一緒に避難しましょう。小型犬や猫はキャリーバッグやケージに入れ、中型犬や大型犬はリードを付けて避難することが基本です。

避難先での注意点

  • 避難所には、動物アレルギーの方や動物が苦手な方もいます。普段以上に周囲への配慮を心がけましょう。
  • 避難所ごとのルールに従い、ペットを適切に管理しましょう。飼い主同士で協力し、「飼い主の会」をつくって助け合うことも効果的です。

「飼い主のいない猫の減少」に取り組んでいます!

県では、「あすまいる」を拠点として飼い主のいない猫の不妊・去勢手術などの支援を行っています。

この取り組みの成果もあり、三重県では令和4年度から令和6年度にかけて、やむを得ず殺処分された猫の数はゼロを達成しました。

飼い主のいない猫を減らす「TNR活動」

「TNR活動」とは、ノラ猫を捕獲し(Trap)、不妊・去勢手術を行い(Neuter)、元の場所に戻して(Return)、一代限りの命を見守る活動です。

この活動は、ノラ猫の繁殖を防ぎ、人と猫が共生できるまちをめざす取り組みです。ご理解とご協力をお願いします。

手術を受けた猫は、目印として耳先をV字にカットします。

手術を受けた猫の目印

小さな命を守る「子猫育成サポーター制度」

保健所に引き取られる子猫の多くは離乳前で、生き延びるのが難しい場合があります。

県では、生後2カ月未満の子猫を、ボランティアで一時的に育ててくださる「子猫育成サポーター」の協力を得て、新たな飼い主への譲渡につなげています。

子猫

クラウドファンディングのお願い

「TNR活動」と「子猫育成サポーター制度」にかかる費用の一部について、クラウドファンディングを活用して、寄附の募集を行っています。

皆さんの温かいご支援をよろしくお願いします。

【令和7年度目標額】360万円(募集期間:令和7年9月26日(金)まで)

三重県 令和7年度 手術と育成サポート

問い合わせ先

医療保健部 食品安全課

電話番号:059-224-2359

FAX番号:059-224-2344

メールアドレス:shokusei@pref.mie.lg.jp

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